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3.11復活の森づくり第3弾! 津波被害木の伐採ツアーを行いました。 | すべての人と森づくりを|森のライフスタイル研究所

Announcement

3.11復活の森づくり第3弾! 津波被害木の伐採ツアーを行いました。

2012/10/27 千葉県山武市蓮沼殿下海岸

レポート公開中 2014/09/03 Update

【10/27大汗終了】津波被害木の伐採活動第3弾は、競輪の補助事業「ring!ring!プロジェクト」の支援を受けつつ、人的な面は地元千葉の幕張に本社を構えるバルブメーカー株式会社キッツさんとのコラボレーションで行いました。今回の対象面積は約0.2ha。来春の植林をめざして、林内の枯れた木をみんなで伐り倒しました。

この活動は、競輪補助事業「ring!ring!プロジェクト」の支援を受けて行いました。

申込は締切りました

Guideline

活動名 3.11復活の森づくり第3弾 津波被害木の伐採ツアー
開催日時 2012/10/27(土) ~2012/10/27(土)
開催場所 千葉県山武市蓮沼殿下海岸
活動内容 ●津波を被って赤く枯れてしまった木の伐採活動
●海岸保安林内の整理活動
集合
スケジュール ●8時00分〜8時15分:受付後、出発
●9時45分:蓮沼海岸到着
●10時00分〜10時30分:蓮沼リゾート「マリーノ」会議室にて、海岸林保安林の役割等について学習会
●11時00分〜13時00分:現地へ移動後、枯損木の伐採活動
●13時00分〜13時30分:昼食
●13時30分〜14時30分:自由時間
●15時00分:蓮沼海岸を出発
●17時00分:キッツ本社前解散
持ち物 汚れてもよい服装、防寒着、軍手(イボイボ付き)、着替え、タオル、飲み物。靴は動きやすいもの(長ぐつ、トレッキングシューズ等)、合羽。
募集対象
参加者数 33名
参加費
申込期限
注意点
ご連絡
その他

Report

「3.11復活の森づくり 海岸林復興・伐採編」ツアー

震災の被害を受けた海岸林復興プロジェクト

ときおり秋らしい青い空がのぞく10月最後の土曜日。関東平野を東へと向かって千葉県山武市、九十九里浜にある殿下海岸に行ってきました。今回の活動は、地元千葉の幕張に本社を構えるバルブメーカー株式会社キッツさんとのコラボレーション。行う作業は、来年の植林のための地拵えで、林内の枯れそうになっている木をノコギリで伐り倒します。木を伐るのは、通常、木が生長を止める秋から冬にかけて行う定番の作業なのです。
九十九里浜は太平洋に面して南北に伸びる全長66キロほどの海岸ですが、2011年3月11日の大震災による津波は、東北地方のみならず、九十九里一帯にも全壊、半壊、床上・床下浸水の家屋が約3,000棟に及ぶほど大きな被害をもたらしました。九十九里浜のちょうど中頃に位置する殿下海岸にも津波が押し寄せ、海水が海岸林を飲み込み、大部分の樹木が塩害によって枯れてしまい ました。海岸林は、浜辺の景観を良くするためだけではなく、防潮・飛砂防止・防風など、自然災害から周辺の民家や畑を守る大切な役割があるので、海岸林の復興は急務です。そこで私たちは、2011年8月より九十九里浜海岸林復興プロジェクトを立ち上げ、枯れた木を伐採し、クロマツ、トベラ、マサキの苗約12,000本を植え、これまでにおよそ1.2ha相当の整備と植樹を行ってきました。そして今回、競輪の補助事業「ring!ring!プロジェクト」からの支援を受けて、これまでの活動地に隣接する0.2haの海岸林再生を行うことになりました。
暑くも寒くもなく、しかもここでの作業でたびたび泣かされた豪雨の心配もまったくない、身体を動かすには申し分のない天候です。バスは途中、多少の渋滞に巻き込まれたものの、ほぼ予定通り殿下海岸に到着。まずは、農学博士の吉武孝氏を講師に迎えて、「海岸保安林の役割」をテーマにした30分ほどの座学からスタートしました。

海岸林の大切さを物語るエピソードも

作業現場に到着したら、伐採は大きな危険が伴う作業であることなど注意点を念入りに確認し、さっそく海岸林の中に入って、ノコギリの使い方や、狙った地点に向けて木を倒す際に効果的な「受け口」と「追い口」を使った伐採方法を伝授。
ほとんどの参加者に伐採経験がなかったこともあって、最初は皆さん戸惑い気味でしたが、慣れてくると「倒れま~す」のかけ声をあちこちで響かせながら、効率よく作業は進んでいきました。
ところで、今回参加いただいた株式会社キッツさんの本社は千葉県の幕張にあり、浦安などとともに震災による液状化の被害が大きかった場所のため、九十九里の被害状況についてもある程度ご存知の方が多かったのですが、お話を伺っている中に興味深いエピソードがあったのでご紹介しておきます。
実家が九十九里の海から近い方なのですが、震災当日、実家近くに住む男性が愛犬を連れて津波を見に行って波にさらわれたのだそうです。しばらく波にもまれながらも、男性は海岸林にしがみつくことで難を逃れ、愛犬は波が引いたのち、やはり海岸林に引っかかっていたところを救助されたのだそうです。この話からも、海岸林の大切さが伝わってきます。

作業終了後はランチ&ラジウム温泉でリラックス

ノコギリは、引くときだけに切れるようにできていて、押すのは引くためのいわば「引きしろ」をつくるためです。それを頭では理解しても、力を入れて抜いて、リズミカルに身体が動くようになるにはやはり時間が必要です。「受け口」をつくるために斜めからノコギリを入れる際にはより力が必要ですし、そのうえ、伐っていくクロマツは松ヤニのためにノコギリの刃は滑りにくく、すぐに引っかかります。そんな中での作業でしたが、作業も終盤にさしかかるころには、かなり太い木が次々と倒されていきました。
そして約2時間後、ひとりの怪我人を出すこともなく無事作業は終了。軽い筋肉痛を覚えながらヘルメットを脱げば、移動式屋台でカレーと豚汁、お茶を手に、道ばたに腰を下ろしての昼食タイム。その後、希望者はラジウム温泉に浸かって汗を流し、15時過ぎには九十九里を後にしました。
株式会社キッツの皆さん、どうもお疲れさまでした。そして、どうもありがとうございました。来春にはこの場に植林をしますし、私たちの活動はこれからも続きますので、ぜひまたご参加ください!

Photo

到着後は、殿下海岸近くにある蓮沼ガーデンハウス・マリーノの会議室を借りて、吉武博士による講座を行いました。
座学で基礎知識を身につけたら、5分ほど歩いて作業現場の海岸林へ。
作業現場はご覧の通り、枯れかかった木がまだ多数残っています。
技術指導のため、工藤さん(右)と瀧澤さんが駆けつけてくれました。感謝!
伐採の際の必需品、ヘルメットとノコギリを配布。
見やすいように通常より幹の上部を使って、伐採の手順を示す工藤さん。
まず、倒したい方向と同じ側にノコギリで三角形の「受け口」(写真左)をつくり、反対側から「追い口」と呼ばれる伐り込みを入れることで、木は狙った方向に倒しやすくなります。
「受け口」と「追い口」をつくって倒すと、切断面は写真のようになります。断面左側の「受け口」と右側の「追い口」。
2人がペアになって交互に作業を進めていきました。
ご覧の通り、作業現場は実にすっきりしました。
伐った木を見ても、その成果のほどがわかります。
移動式屋台では、チキンとポーク2種類のカレーと豚汁、お茶をご提供。
カレーも豚汁も、おかわり希望続出。自然の中で働いた後は、何杯でも食べられそうです。
全員集合して「ハイ、チーズ!」。皆さん、お疲れさまでした!
今回から、参加された方全員に「森づくり参加認定証」を授与。

Voice

片岡さん
片岡さん
「今日作業をした殿下海岸から南へ20キロほど行った白子というところで育ち、子どものころは海岸林でもよく遊んでいました。会社で震災時の津波の映像を見て、このあたりの被害について初めて知り、これは大変だと思って参加しました。現場で木が枯れている様子を見て、改めて津波の怖さを感じました」
写真左/佐藤さん、写真右/松本さん
写真左/佐藤さん、写真右/松本さん
木を伐るのは初めてでしたが、受け口をつくるために微調整しながら斜めからノコギリを入れたりして、貴重な体験になりました。もっと大変だと思っていましたが、けっこう楽しみながらできました」(佐藤さん)
「ノコギリはすごい力が要る、思っていたより体力を使う作業でした。でも、木が倒れる瞬間は、あっという間だけど迫力があってすごく気持ちが良かったです。初のボランティアでしたが、今日1日、いい気分転換になりました」(松本さん)
武居さん
武居さん
「田舎が長野の松本で、小さいころはベニアで犬小屋をつくったりしてノコギリにも親しんでいたつもりです。でも、ここのクロマツは松ヤニのせいもあって、ノコギリはすぐに引っかかるし、普段使わない筋肉を使うので、意外と大変でした(笑)」
小林さん
小林さん
「実家が千葉の大原で、海から5分くらいのところなんです。実家は大丈夫でしたが、漁港は大変だったみたいですし、やはり他人事とは思えません。木を伐るのは思っていたより大変でしたが、だんだんと視野が広がっていくので “やった感”が感じられるところが壮快でした」
當間さん
當間さん
「2人で組んでやる作業は達成感をより感じましたし、1本1本木を伐りながら、次第に点が線になって、だんだんと周りが広々としていく作業の一端を担っている充実感を感じながらやっていました。自然が壊したことを人間が手作業で修復しているのも気持ち良かったです」
上野さん
上野さん
「ノコギリで受け口とか追い口とかを意識しながら伐っていくのは難しかったですが、やり始めたらだんだんのめり込んでいました(笑)。入社1年目でボランティアも初めてでしたが、先輩たちと一緒ですし、周りの方々のフォローも有り難かったです」

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